多久聖廟(たくせいびょう)

歴史・文化観光・体験

多久聖廟は、佐賀県多久市にある孔子廟であり、宝永5年(1708年)に完成しました。多久家の四代領主である多久茂文は人材育成に重きを置き、東原庠舎(とうげんしょうしゃ)と呼ばれる学問所を建てました。その後、多久聖廟は学問所のシンボルとして建立され、国内の孔子廟の中でも最も古く、また壮麗なものとして知られています。

 

多久聖廟は、当時の建築家が中国様式を模範として緻密に再現した建築物です。北に山を背負い、南には仰高門(ぎょうこうもん)と呼ばれる門が配され、門の前には池が設けられています。建物や彫刻、文様には中国風の要素が見られ、鳳凰や麒麟、象、龍などが彫刻されています。これらの聖獣は、政治や教育の繁栄、平和と繁栄が訪れることを象徴しています。

 

聖廟内部には、絵師の御厨夏園による見事な蟠龍(はんりょう)の天井画があります。この龍は非常に迫力があり、伝説によれば、龍が飛び去るのを恐れてうろこを1枚描かずに未完成にしたとされています。

多久聖廟では春と秋には聖廟釈菜(せいびょうせきさい)が催され、釈菜終了後には一般の人々も廟内を拝観することができます。多久聖廟は、多久市の歴史と文化を象徴する重要な史跡であり、孔子の教えと伝統を守り続ける貴重な存在です。

私たちと佐賀の未来を共に築き、持続可能な社会を実現しましょう。

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